練習日記:2006年8月20日

定期演奏会まであと2ヶ月。

この日の練習には今までにない多くの人の参加がありました。ファゴットのエキストラの方々もみえて、いよいよ演奏会が近づいて来たことを実感しますね。

久しぶりに練習にみえた皆さん、家庭の事情、仕事の都合、色々ある中練習に来て頂いて、本当にありがとうございます。譜面をさらうの大変だと思いますが、あと2ヶ月一緒にがんばりましょう。
そして、「もっと大きく」「聞こえない」そう言われても「本番はもっと人数増えます!」とも言えずに歯を食いしばって吹きながら、留守を守ってくれていた仲間がいますよね。そんな同じパートの仲間への感謝の気持ちも忘れずにいてもらえるとうれしいです。。。

いつも練習にいる人も、たまにしか来られない人も、みんなが集まって始めて本来の「座間吹サウンド」なんですね。この日の練習で実感しました。
私はご存知の通りとても涙もろいので、バーンズの1楽章の一番盛り上がった所で涙ぐんでました。まだまだ細かい事を言えばきりがない、でもグッときましたよ!素敵な音で素敵な音楽してました。
これから2ヶ月、そんな素敵な「座間吹サウンド」にみんなで一緒に磨きをかけていきましょう!

私事で恐縮ですが、私の今年の定期の目標は「ppからfffまで良い音で吹く」そして「表現力」。その中でも「音色にバリエーションを持たせる」。
おおまかに言うとそれだけです。つまり「音」についてこだわろうと思って、2月以降ここまでやって来ました。

私のTrbの先生は「テクニックより良い音を」というのが口癖で、私にとっても、その言葉が信条となっています。このバンドに入った理由もそうです。「良い音がするバンドだな。」そう思ったので見学に来たその日に迷わず入会届けを書きました。

今回の3部の2曲は「サウンドの良さ」「うたって聞かせる大人の演奏」、そんなうちのバンドの良いところを余すことなくお客様に楽しんで頂ける曲だと思いますね。

とはいえ、1部の曲、そしてバーンズの2楽章なんかはテクニックも要求される。
「吹くのに精一杯でうたうどころではない。」「座間吹が技術重視にはしっている。」そう感じている人もいるのでは?

ここだけの話、私も少し前までそう思っていました。どうがんばっても週一回の練習では吹けるようになれそうもないパッセージが何箇所かあります。個人練習をして少し吹ける様になってもまた数日たつと逆戻り。
やってもやっても出来るようにならない苛立ちと無力感で、正直やる気もどんどん失せました。

でも、やっと「あと2ヶ月がんばろう。」そんな気になれたのはある意味、開き直ったという感じです。
先生の書いた昔のパイパースの記事、「テクニックより良い音を」を読んだからです。
テクニカルな箇所が今一だって、ここ一番の箇所を「心のこもった良い音」でお客様に感動してもらえる演奏ができたら、それで良いのかな・・・と。

もちろん、難しい箇所を吹くのをあきらめたわけではありません。ギリギリまで悪あがきするつもりですよ。

次回の練習は1部、2部です。1部と聞いて暗い気持ちになる人はきっと多いでしょうね・・・
「テクニックより良い音を」と思って私みたいに開き直ってみませんか?
そして、もちろん一緒にギリギリまで悪あがきしましょうよ。

私は信じてます。そんなジタバタしている私達をMac!さんが放っておくわけないって。
きっと良い抜け道に案内してくれるに違いないって。
Mac!さん、あと2ヶ月どうぞよろしくお願いします・・・

最終的には聞きに来たお客様に、私達の音楽に対する真摯な姿勢を感じてもらえたらなと思います。
きっとお客様だって私達のがんばって悪あがきした結果と心からの音楽を聞いたら、多少の聞き苦しい所は許してくれるに違いないですから。

お客様に「楽しかった。」「来て良かった。」そう思ってもらえる演奏会にしたいですね。

ま、「楽しかった」はバッチリでしょう!
ほら、私達には2部っていう飛び道具もありますしね・・・うふ、楽しみ♪